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不器用なアナタのそばに…

第1章 彼らとの出会い…


 
『っ…離して下さい!』
 
抵抗しようにも男達の方が力が強く、ドアが開けっ放しだった車の中に無理矢理押し込まれてしまった
 
 
『わっ…』
 
すぐにドアは閉められ、それと同時に頭の上から声が聞こえてきた

 
「……お前か」
 
『…だ、れ…?』
 
そこにいたのは金髪でつり目のスーツ姿の男
 
 
この人、
 
なんか怖い…
 
 
「あ゙ぁ?お前何も聞かされてねぇのか」
 
『な、何を…』
震える手を握り締め、精一杯の声を出すと、男の人は呆れた様子で顔を歪ませた
 
「…俺は新庄組・総長、新庄蓮(シンジョウ・レン)だ」
 
 
『(新庄組って…)ヤクザ…』
 
 
「そうだ、お前はな…」
蓮はみきの方に身体を向け、みきの顎を掴み上げた
 
 
「親に捨てられたんだ。お前の親は俺ら新庄組にお前を性奴隷として売ったんだよ」

 
 
え――?
 
 
 
『…嘘……』
 
 
「嘘じゃねぇさ、アイツら喜んでお前を売ったぜ」
そう言って蓮はみきの唇に口付けた
 
 
 
 

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