
不器用なアナタのそばに…
第1章 彼らとの出会い…
『んっ…!?』
突然の事で驚いてみきは蓮の胸板を押すが、力が弱いせいか手が震えてるせいか、ビクともしない
それどころか、蓮はキスをしながらみきの頭を押さえつけ、車の中で押し倒した。
『んぅ…っ』
「……ン…」
一旦唇を離し、蓮はみきの唇をペロリと舐めてから再びキスをした
今度は舌を差し込みながら─
クチュ…
『…っ!?』
目を見開くみきに蓮はお構いなしに舌を絡め取る
『ん、…ふッ』
「(良い顔すんじゃねぇか)」
クチュ、ピチャピチャ…
音を立てながら舌をじっくりと絡めるとみきはしだいに息が出来なくなり、蓮の胸板を押していた手はいつの間にか蓮のスーツをギュッと握っていた。
『んぁ…っ』
「……っ、はぁ」
やっと唇を離した蓮はそのまま手でみきの左胸を強く揉み、首筋に吸い付く
『ゃっ……いやッ…』
ちゅっ、と強く吸って唇を離すと首筋には赤いキスマークが残り、些細な刺激に何度も身体をビクつかせるみきを見て蓮はほくそ笑んで言った
「…そんなんじゃ男を煽るだけだぜ、嫌なら本気で嫌がれよ」
しかし、不意にみきの声がしなくなり、不思議に思い蓮が顔をあげた
そこには唇を噛み締めてポロポロと涙を流すみきの顔があり、蓮は思わず手を止めた。
『っ……ぅ』
「……ッチ」
蓮は舌打ちして起き上がると、みきの腕も掴んで無理矢理に起き上がらせる
だがそれからみきが顔を上げる事はなく、俯いて肩を震わせながらずっと泣いていた。
