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不器用なアナタのそばに…

第1章 彼らとの出会い…


 


「えー!別にいいじゃん。それよりその子だろ?親に捨てられたっていう……」
 
 
『…っ…!』
ズキリと胸が痛み、みきは顔を隠すように下を向いて唇を噛み締めた
 
 
「……ッチ」
 
みきを横目で見て蓮は目を細めながら舌打ちし、みきの腕を掴んでいた手と腰に回していた手を離した
 
 
ガクンッ――
 
その刹那、みきは腰が抜けて倒れかけたが、いつの間にか近くに来ていた夏樹がそれを慌てて後ろから支えた。
 
 
「おっと、大丈夫か?」
 
『っ…すみません』
 
 
「…ん~………」
じっとまっすぐな目線で見つめてくる夏樹にみきは疑問符を浮かべる
 
 
『…なん、ですか?』
 
 
「ん?いや、可愛いなぁと思って。超俺好みだ…」
耳元で囁くように言われてビクッと肩を震わせる
 
 
 
「耳弱いんだ…、かーわいーっ」
 
『……やッ//』
 
 
「…学校でいじめにあってたなんて思えねぇや」
 
 
『っ!!』
 
夏樹が言った事にみきは激しく動揺して微かに身体が震えてきたとき、夏樹は誰かに後ろから背中を蹴られた。
 
 
ゲシッ
 
「いでっ!」
 

 
「…ふざけが過ぎるぞ、夏樹…」
 
 
 


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