友 時 恋
第2章 夏の思い出その①.海へ行こう
彩『みんながやる気なら、私も精一杯楽しんでやる!』
歩「そうそう!そうこなくっちゃね。
さ、彩子泳ぎに行こっ」
私の手を引っ張って行く歩。
手を繋ぐって、なんか新鮮だなぁ~なんて思っている私。
そんな光景を結人が見ている事に、彩子は気づくよしもなかった。
バシャバシャと水のかけ合いっこをする2人に、光奈先輩が近づいてきた。
光「ねぇお二人さん!ビーチバレーしよー」
ボールを持ちながら、ぴょんぴょん跳ねる光奈先輩はうさぎみたいだ。
彩『やります、やりまーす!』
私はそう言うと、歩の手を引っ張って光奈先輩がいるところまで走った。
歩「彩子!?」
彩子から手を引っ張った事はなかったから、少しびっくりする歩。
彩『え、なに?』
歩「いや…なんでもないよ」
少し嬉しかった歩の気持ちに気づかない彩子。
(彩子って、鈍感…?)