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ヒーロー

第3章 "出会い"

「はぁっ、はあ・・・」


昇降口まで走り、立ち止まる。 息が荒い。


―ドクッ。 ドクッ。



絵が好きだから、描いてるだけなのに。

面白いことも言えない、上手に話せない。


僕には、絵しか無いんだ。

僕から絵を取ったら、何にも残らない。


・・・絵が友達。



案外、当たってるのかな。


「アハハ、ほんとに〜?」


不意に、少女たちの笑い声が聞こえた。


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