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ヒーロー

第5章 決意

「えっ!?」

僕はびっくりして思わず佐々岡くんを見た。

「えっ!?」


佐々岡くんも僕の声に驚いた。


「・・・さ、佐々岡くん・・・一年生、なの?」

「? そうですよ? センパイ、なに驚いてんですか?」

佐々岡くんが訝しげに首を傾げた。


・・・見えない。

背だって僕と同じくらい高いし、髪も染めてるし、ピアスだって。 制服だってかなり着くずしてるのに。


とても一年生には見えない。 てっきり同じ学年かと思ってた。


あ、それに、ノートも・・・


「じゃあ、なんであの時ノート、借りに来たの?」


「あぁ、あれですか」

佐々岡くんがイタズラがバレた子どものように笑った。

「すみません。 なんていうか、あれは・・・」


―ガラッ


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