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ヒーロー

第2章 少女

なんのクセもなくさらりと伸びた黒髪。

真っ白な肌。

長い睫毛に、澄んだ大きな瞳。


・・・綺麗だ。


まるで絵からそのまま抜け出てきたみたいだ。 僕はしばらく動けなかった。



少女はベンチに座って空を見上げていた。 それだけでも絵になりそうだ。



「・・・?」


少女が僕の視線に気づいたらしく、こちらに向いた。


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