どらくえ3
第2章 岬の洞窟からナジミの塔へ
「やぁ!」
アベルの銅の剣が空を斬る。
青色の物体がはずみをつけてアベルに体当たりをしてくる。
攻撃を空振りしたアベルは体勢を崩しているので避けられない。
ドガッ!!
アベルは後方に尻餅をつく。
「いてっ!」
体当たりをしたのは青色のプニプニした最弱のモンスター、スライム。
まるでタマネギのような形をしている。
アベルとイースが休憩を終えて歩き出して、しばらくしたときに現れた。
イースは
「初めての実戦だ。練習だと思って1人で戦ってみろ。」
と俺に戦闘を任せて後ろで様子を見ている。
スライムならこれまでにも町の仲間と一緒に何度もからかったことがある。
「やってやる!」
と勢い込んで俺は銅の剣を構えてスライムに斬りかかった。
ところが、俺の剣は空を斬るばかりで全く当たらず、体当たりされて転んでしまった。
「ちくしょ~」
ダメージはほとんどない。ただスライムごときにやられている自分が悔しかった。
「おい、アベル!修行を思い出せ!いいか、剣は振れてる。じゃあ何で当たらないか考えてみろ!」
(何で当たらないか?)
イースには剣の修行をつけてもらった。
そのときの教え。
『相手を観察すること。クセを見抜いて動きを読むこと。』
そうか、初めての実戦で舞い上がって忘れていた。
俺は深呼吸をしてから、
「よぉし!」
と、再度、ニヤニヤと笑っているスライムに挑むことにした。
スライムには手足がない。だから行動するときは反動をつける。
俺はスライムと間合いを詰めると、上段に剣を振り上げて斬りかかるふりをした。
するとスライムは体を右下に沈みこませた!
(ということは・・・!)
「左だ!」
俺は振り上げた剣を左に倒して、横一線、左から右に振り抜いた!
ズガッ!!
スライムの体に銅の剣がめり込む。
「キィ~~ッ!」
吹っ飛んだスライムが転がりながら悲鳴をあげる。
銅の剣は切れ味が悪いので俺の剣技では切り裂くことはできなかった。
だがスライムはその場で目を回して気をうしなった。
「やった!」
俺はスライムを倒して喜んだ。
「よくやったな!」
イースも後ろから拍手をしてくれた。
「いいか、相手が強くなっても基本は同じだ。いくら腕力があっても相手に攻撃が当たらなければ意味がない。忘れるなよ。」
「わかった」
俺は初めての戦闘を終えて、もっと経験を積む必要があると思った。
アベルの銅の剣が空を斬る。
青色の物体がはずみをつけてアベルに体当たりをしてくる。
攻撃を空振りしたアベルは体勢を崩しているので避けられない。
ドガッ!!
アベルは後方に尻餅をつく。
「いてっ!」
体当たりをしたのは青色のプニプニした最弱のモンスター、スライム。
まるでタマネギのような形をしている。
アベルとイースが休憩を終えて歩き出して、しばらくしたときに現れた。
イースは
「初めての実戦だ。練習だと思って1人で戦ってみろ。」
と俺に戦闘を任せて後ろで様子を見ている。
スライムならこれまでにも町の仲間と一緒に何度もからかったことがある。
「やってやる!」
と勢い込んで俺は銅の剣を構えてスライムに斬りかかった。
ところが、俺の剣は空を斬るばかりで全く当たらず、体当たりされて転んでしまった。
「ちくしょ~」
ダメージはほとんどない。ただスライムごときにやられている自分が悔しかった。
「おい、アベル!修行を思い出せ!いいか、剣は振れてる。じゃあ何で当たらないか考えてみろ!」
(何で当たらないか?)
イースには剣の修行をつけてもらった。
そのときの教え。
『相手を観察すること。クセを見抜いて動きを読むこと。』
そうか、初めての実戦で舞い上がって忘れていた。
俺は深呼吸をしてから、
「よぉし!」
と、再度、ニヤニヤと笑っているスライムに挑むことにした。
スライムには手足がない。だから行動するときは反動をつける。
俺はスライムと間合いを詰めると、上段に剣を振り上げて斬りかかるふりをした。
するとスライムは体を右下に沈みこませた!
(ということは・・・!)
「左だ!」
俺は振り上げた剣を左に倒して、横一線、左から右に振り抜いた!
ズガッ!!
スライムの体に銅の剣がめり込む。
「キィ~~ッ!」
吹っ飛んだスライムが転がりながら悲鳴をあげる。
銅の剣は切れ味が悪いので俺の剣技では切り裂くことはできなかった。
だがスライムはその場で目を回して気をうしなった。
「やった!」
俺はスライムを倒して喜んだ。
「よくやったな!」
イースも後ろから拍手をしてくれた。
「いいか、相手が強くなっても基本は同じだ。いくら腕力があっても相手に攻撃が当たらなければ意味がない。忘れるなよ。」
「わかった」
俺は初めての戦闘を終えて、もっと経験を積む必要があると思った。