どらくえ3
第2章 岬の洞窟からナジミの塔へ
スライムはゴールドをわずかだが落としていた。
「どうして魔物はおそってくるんだろう?」
俺にとってスライムは身近な魔物であり、獣達と変わらない。
「魔物は人間と、生存競争をしているんだ。人間は町に住み、魔物は野山に住む。だが重なり合う空間で出会えば基本的には生活圏を守るためにお互い戦うことになる。共存することは稀だ。」
戦い終わって、水筒の水を飲んでいる俺に、イースが難しい話をする。
「魔物にもランクがある。低級な魔物は知性も低い。人間をおそうのは自分達の生活圏がおかされたときか、人間の持っている食糧を狙ってか、人間そのものを食おうとしているときだ」
イースは気を失っているスライムを見ながら言った。
「ランクが高くなれば知性も上がる。支配欲を持ち、人間の生活圏を奪うためにおそってくる。魔王がその頂点だ。」
ふーん、と俺はうなずいてイースの話を聞いている。
「スライムなんかは光るものが好きだから人間のゴールドを拾って持っているが、ランクの高い魔物で、魔族と呼ばれる連中は、人間を支配した証としてゴールドを集めているらしい」
イースは感心している俺を見て、教官の受け売りだ、と言って笑った。
イースが教えてくれたことは、実際、難しくてよくわからなかったが、魔物達を倒せばゴールドが手に入るらしいことはわかったのだった。
その後、俺は何度かスライム相手に戦った。
戦闘を繰り返すたびに、早く、効率良く、倒せるようになってきた。
森に入ったところで、日が暮れてきた。
イースが
「今日はここで休もう」
と言った。
俺はへとへとに疲れていたので、野宿でもぐっすり眠れそうだった。
「どうして魔物はおそってくるんだろう?」
俺にとってスライムは身近な魔物であり、獣達と変わらない。
「魔物は人間と、生存競争をしているんだ。人間は町に住み、魔物は野山に住む。だが重なり合う空間で出会えば基本的には生活圏を守るためにお互い戦うことになる。共存することは稀だ。」
戦い終わって、水筒の水を飲んでいる俺に、イースが難しい話をする。
「魔物にもランクがある。低級な魔物は知性も低い。人間をおそうのは自分達の生活圏がおかされたときか、人間の持っている食糧を狙ってか、人間そのものを食おうとしているときだ」
イースは気を失っているスライムを見ながら言った。
「ランクが高くなれば知性も上がる。支配欲を持ち、人間の生活圏を奪うためにおそってくる。魔王がその頂点だ。」
ふーん、と俺はうなずいてイースの話を聞いている。
「スライムなんかは光るものが好きだから人間のゴールドを拾って持っているが、ランクの高い魔物で、魔族と呼ばれる連中は、人間を支配した証としてゴールドを集めているらしい」
イースは感心している俺を見て、教官の受け売りだ、と言って笑った。
イースが教えてくれたことは、実際、難しくてよくわからなかったが、魔物達を倒せばゴールドが手に入るらしいことはわかったのだった。
その後、俺は何度かスライム相手に戦った。
戦闘を繰り返すたびに、早く、効率良く、倒せるようになってきた。
森に入ったところで、日が暮れてきた。
イースが
「今日はここで休もう」
と言った。
俺はへとへとに疲れていたので、野宿でもぐっすり眠れそうだった。