どらくえ3
第5章 レーベからいざないの洞窟へ
アベル達は一瞬油断した。
ローブ姿の4人は間合いに入ると印を結び、呪文を唱える。
「しまった!こやつらは魔法使いじゃ!」
魔法使い、という名の魔物達。
アベル達は戦闘体勢が完全にはとれていない。
奇襲を受けた状態だ。
『メラ』『メラ』『メラ』『メラ』
4体が同時にメラを唱え、火球を飛ばしてくる。
狙われたのは…アベル!
「まじかよっ!!」
叫んで地面を転がって木の陰に身を隠す。
火球が幹に当たり、炎が幹に沿って回り込む。
隠れているアベルにも熱気が襲ってくる。
「ぐああっ!!」
―やばい!魔法の玉に引火する!
アベルは必死で体を丸めて魔法の玉を守る。
魔法使い達は間合いをあけて次の詠唱に入っている。
やはり狙いは…アベル。
「あいつらアベルを集中攻撃するつもりだぞ!」
イースが叫んで一体に斬りかかる。
ザスッ!
肩口から斜めに切り裂くと魔法使いはよろめいたが、更に詠唱を続けている。
『メラ』!
リサの魔法だ。
魔法使いに先んじて火球を一体に飛ばす。
『メラ』!
魔法使いにリサのメラが当たる直前、相手の魔法使いも一瞬遅れて火球を放つ。
ボァッ!
あたりが明るくなる。
両者の火球がぶつかり合い、相殺されたのだ。
互いにダメージなし。
「やなヤツ!」
リサは愚痴って、次の呪文に入る。
魔法戦では集中力がものを言う。
リサにはその才があった。
『メラ』『メラ』『メラ』
残り三体の放つ火球がアベルに向かって飛んでいく。
『ホイミ』!
ムタイの回復の術を受け、体力を回復したアベルは一気に跳躍し、頭上の大枝に上がってメラを避ける。
ムタイも地面を転がって熱をかわす。
ローブ姿の4人は間合いに入ると印を結び、呪文を唱える。
「しまった!こやつらは魔法使いじゃ!」
魔法使い、という名の魔物達。
アベル達は戦闘体勢が完全にはとれていない。
奇襲を受けた状態だ。
『メラ』『メラ』『メラ』『メラ』
4体が同時にメラを唱え、火球を飛ばしてくる。
狙われたのは…アベル!
「まじかよっ!!」
叫んで地面を転がって木の陰に身を隠す。
火球が幹に当たり、炎が幹に沿って回り込む。
隠れているアベルにも熱気が襲ってくる。
「ぐああっ!!」
―やばい!魔法の玉に引火する!
アベルは必死で体を丸めて魔法の玉を守る。
魔法使い達は間合いをあけて次の詠唱に入っている。
やはり狙いは…アベル。
「あいつらアベルを集中攻撃するつもりだぞ!」
イースが叫んで一体に斬りかかる。
ザスッ!
肩口から斜めに切り裂くと魔法使いはよろめいたが、更に詠唱を続けている。
『メラ』!
リサの魔法だ。
魔法使いに先んじて火球を一体に飛ばす。
『メラ』!
魔法使いにリサのメラが当たる直前、相手の魔法使いも一瞬遅れて火球を放つ。
ボァッ!
あたりが明るくなる。
両者の火球がぶつかり合い、相殺されたのだ。
互いにダメージなし。
「やなヤツ!」
リサは愚痴って、次の呪文に入る。
魔法戦では集中力がものを言う。
リサにはその才があった。
『メラ』『メラ』『メラ』
残り三体の放つ火球がアベルに向かって飛んでいく。
『ホイミ』!
ムタイの回復の術を受け、体力を回復したアベルは一気に跳躍し、頭上の大枝に上がってメラを避ける。
ムタイも地面を転がって熱をかわす。