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どらくえ3

第5章 レーベからいざないの洞窟へ

魔法使い戦の後、アベル達は更に東を目指した。
荒野をただ行進する。
砂埃がひどい。

遠くに森が見えた。
「やっと抜けたな。…おい、ほこらが見えるぜ!」

先頭を歩いていたイースが叫ぶ。
みんなイースの傍に駆けよって、イースが指差す方向を見る。

「どこどこ?」

「おっ?あれか?」

「え~っ?どこよっ?」

「あれじゃろ?」

「んもー、どこよぉ!」

口々に叫ぶ。

ほこらがあるということは誰か人が住んでいるかもしれない。

レーベを出てから数日、仲間がいるとはいえ、アベル達は人恋しくなっていたのだった。

「まあ、あそこなら人がいなくても、野宿の心配はねぇな」

イースはそう言って、ほこらに向かって歩き出す。
みんなも続く。

目標が目に見えると元気が出る。
少し早足でほこらに向かうアベル達だった。

「ちょっとぉ…どこにほこらが見えるのよっ?!わたしにも教えてよー!!」


……目標が見えなくても、元気な人は元気である。

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