どらくえ3
第6章 ほこらの夜に
「真剣勝負?」
アベルが聞き直す。
イースはいつも組打ちをして、アベルの剣の悪い癖を手直ししてくれるだけだった。
アベルにすればイースはずっと先輩で、剣も上段者だ。
当然、敵うはずもない、と思っていた。
それが、真剣勝負だ、と言われると…。
「どうした?自信がないのか?こないなら、こちらからいくぞ!」
イースはそういい放つと、剣を構えてアベルに撃ち込んできた。
ガン!ギィン!
「ぐあっ!?」
イースの剣撃をなんとか受けたが、勢いで弾き飛ばされるアベル。
―イースは本気だ…っ!
「そんなもんか?勇者様よっ?!」
アベルを挑発しながら、なおもイースは間合いを詰めてくる。
ガキン!ガン、ガン、ガン!ギィーン!
金属音が森の中に響き渡る。
アベルは受けるだけで精一杯で、岩を背にして追い込まれた。
「こんな調子で魔王退治なんて笑っちまうな?アベルちゃんよ?おい!はははっ!」
―…んだとぉぉ!?
執拗なイースの挑発にアベルはだんだん腹が立ってきた。
「イースゥ!調子乗ってんじゃねぇぞ!」
アベルは吠えると、上段から袈裟斬りにイースに斬りかかる。
ギィン!
「あまいっ!」
イースは頭上で受けたアベルの剣を流して、体を回転させて、片手剣でアベルの銅を横凪ぎにする。
「くっ!」
アベルは間一髪、後方に跳んでかわす。
「おおっと?なんか、いつもと違うねー二人とも熱いじゃん!」
切り株に腰掛けて、観戦していたリサが興奮して目をきらきらさせている。
アベルが聞き直す。
イースはいつも組打ちをして、アベルの剣の悪い癖を手直ししてくれるだけだった。
アベルにすればイースはずっと先輩で、剣も上段者だ。
当然、敵うはずもない、と思っていた。
それが、真剣勝負だ、と言われると…。
「どうした?自信がないのか?こないなら、こちらからいくぞ!」
イースはそういい放つと、剣を構えてアベルに撃ち込んできた。
ガン!ギィン!
「ぐあっ!?」
イースの剣撃をなんとか受けたが、勢いで弾き飛ばされるアベル。
―イースは本気だ…っ!
「そんなもんか?勇者様よっ?!」
アベルを挑発しながら、なおもイースは間合いを詰めてくる。
ガキン!ガン、ガン、ガン!ギィーン!
金属音が森の中に響き渡る。
アベルは受けるだけで精一杯で、岩を背にして追い込まれた。
「こんな調子で魔王退治なんて笑っちまうな?アベルちゃんよ?おい!はははっ!」
―…んだとぉぉ!?
執拗なイースの挑発にアベルはだんだん腹が立ってきた。
「イースゥ!調子乗ってんじゃねぇぞ!」
アベルは吠えると、上段から袈裟斬りにイースに斬りかかる。
ギィン!
「あまいっ!」
イースは頭上で受けたアベルの剣を流して、体を回転させて、片手剣でアベルの銅を横凪ぎにする。
「くっ!」
アベルは間一髪、後方に跳んでかわす。
「おおっと?なんか、いつもと違うねー二人とも熱いじゃん!」
切り株に腰掛けて、観戦していたリサが興奮して目をきらきらさせている。