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どらくえ3

第1章 旅立ち

ルイーダの情報は3つ。

1 魔物が多くて海を渡る船は出ていない。

2 昔は船がなくても「旅の泉」で遠いところへ行けた

3 「ナジミの塔」に住んでいる老人が旅の泉について知っているかもしれない

「う~ん、アリアハンから出るだけで大変そうだな~」
とイースは呟く。

「この情報だと、まずはナジミの塔へ行くことになる。でも旅の泉ってなんだろうな?」

俺はルイーダの顔を見る。
ルイーダは

さぁ?

といった感じで首を傾げた。

「最近はアリアハン以外の客はほとんどないからね。情報はこれだけよ?」

まぁ、ナジミの塔へ行けば何かがわかるのか。


ナジミの塔は、町から西の方向にある島に建てられた塔だ。

昔は、アリアハン海軍の出城として軍備、食糧の保管、見張り台として活用された。

今では使われておらず、魔物の巣窟になっているという。

「確か、岬の洞窟はナジミの塔に通じてるってウワサだよな」

イースがグラスを手に取りながら言った。

「岬の洞窟なら湾の西側だな。歩いて2、3日ってとこか。どうする?アベル」
「他に方法がないなら行くしかないか」

「よし、じゃあ決まりだな。最初の目標は岬の洞窟からナジミの塔へ!」

イースがそう言って葡萄酒を飲み干した。

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