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どらくえ3

第7章 いざないの洞窟

確かに泉の水は澄んでいるが、光が強い辺りは底が見えなかった。

あの辺りに入っていけばいいのかもしれない…。




「水…冷たそうだな…」

アベルはつい言ってしまった。

「…言うの我慢してたのに」

リサも言う。

「老体にはこたえそうじゃな…」

ムタイも言う。

「ほんとに入るの?」

リサが繰り返す。

…返事がない。

「だーっ!もうっ!お前ら早く旅立てよ!」

イースが痺れを切らせてアベルとリサの背中を叩く。
「じょ、冗談だよ!」

アベルが振り返ってイースに言った。

「って、旅立てよ?」

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