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どらくえ3

第7章 いざないの洞窟

「旅立てよってどういうこと?イースは行かないの?」

リサも続けて言う。

しまった、という顔をしてイースは頭をかいた。

「ん~…ああ、俺はいかん。」

「えええっ!」

「まじかよー!」

「じーまー!?」

最後のはアベルとリサに乗っかってみたムタイ。

「すまん。言い出しにくくてギリギリになっちまった。」

「なんでだよっ?一緒に魔王を倒そうって!一緒に来てくれよ!一緒に!」

アベルが食ってかかる。

イースは手でアベルを制する。

「アベル、聞いてくれ。騙したりするつもりはなかったが、俺は最初からアリアハンを出るつもりはなかった。」

「じゃあ、何でだよ!王様に俺の教育係任されただけか!今まで一緒にいたのはただの仕事だったのか!」
「…。」

「何とか言えよ!イース!」

「…。」

「アベル殿。」

今にもイースに殴りかかりそうなアベルの間にムタイが入り、ゆっくり横に首を振った。

「イース殿はずっと悩んでおった」

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