どらくえ3
第7章 いざないの洞窟
「どういうことだ?ムタイは知ってたのか?」
「いや、直接聞いたわけではないが、最近のイース殿の様子はおかしかった。アベル殿も思い当たることがあるじゃろ?」
「…っ!」
言われてみればイースの様子がおかしいことに気付くこともあった。
「イース殿も本心ではアベル殿と世界に旅立ちたいはず…」
ムタイはそう言うとイースの顔を優しい顔で見た。
「…アベル。俺は一人の戦士としてアベルと一緒に世界へ出て、そして魔王を倒したい。しかし、その前に俺はアリアハンの兵士なんだ。」
アベルはムタイに諭されて、イースの話に耳を傾けていた。
「いつか話したと思う。俺の守るものはアリアハンにある。俺の戦場はアリアハンにある。…いつか魔王が侵攻してきたときに、俺が守らなけりゃ、誰がアリアハンを守るんだ!」
アベルははっとした。
顔をはたかれた思いだった。
アリアハンでは今日にでも来るかもしれない魔王の侵攻に怯えている人達が生きているのだ。
もちろんその中にはアベルの母や友達もいる。
イースは自分の道で、一人でアリアハンに残って魔王と戦おうとしていたのだ。
「すまん。アベル。だから一緒には行けない」
イースはアベルに頭を下げた。
「…イース。謝るのは俺の方だよ。やっぱりイースには敵わない。俺の兄貴だ。ごめん。」
「いや、直接聞いたわけではないが、最近のイース殿の様子はおかしかった。アベル殿も思い当たることがあるじゃろ?」
「…っ!」
言われてみればイースの様子がおかしいことに気付くこともあった。
「イース殿も本心ではアベル殿と世界に旅立ちたいはず…」
ムタイはそう言うとイースの顔を優しい顔で見た。
「…アベル。俺は一人の戦士としてアベルと一緒に世界へ出て、そして魔王を倒したい。しかし、その前に俺はアリアハンの兵士なんだ。」
アベルはムタイに諭されて、イースの話に耳を傾けていた。
「いつか話したと思う。俺の守るものはアリアハンにある。俺の戦場はアリアハンにある。…いつか魔王が侵攻してきたときに、俺が守らなけりゃ、誰がアリアハンを守るんだ!」
アベルははっとした。
顔をはたかれた思いだった。
アリアハンでは今日にでも来るかもしれない魔王の侵攻に怯えている人達が生きているのだ。
もちろんその中にはアベルの母や友達もいる。
イースは自分の道で、一人でアリアハンに残って魔王と戦おうとしていたのだ。
「すまん。アベル。だから一緒には行けない」
イースはアベルに頭を下げた。
「…イース。謝るのは俺の方だよ。やっぱりイースには敵わない。俺の兄貴だ。ごめん。」