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人類戦記

第2章 決別

その言葉からしばらくラチェッタは黙って何かを考えているようだ。

ラチェッタは強い。

魔法使いの中でも屈指の強さを誇る魔法使いなのだろう。

今まで何ども僕ら人間を守る彼を見てきたが、どんな魔法使いもラチェッタにはほんの小さい傷をつけることさえ出来なかった。

もし、ラチェッタが魔法使い側に移ってしまったら、人間がどんなに高い科学力で応戦したとしても、ほんのわずかな時間で人類はこの戦争に負けてしまうだろう。


ラチェッタは暗い顔をしながら顔を上げた。

そして、ゆっくりと口を開いた・・・。

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