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人類戦記

第3章 覚醒

しかし、今まで見てきた戦いとは違った。
魔法を存分に使った、魔法がほとんどといってもいい戦い方・・・。

多くの魔法使いはなかなかこんな戦い方をしない。
なぜなら、魔力がさっさと尽きてしまうからだ。

天照は片手を銃の形にすると魔力の弾をラチェッタに向けてはじき出した。

ラチェッタはそれをギリギリ交わし、軽々と後ろに回り込むと、マチェットを手元に引いて狙いを定めた。

マチェットは青紫色に光り輝いている。
魔法を帯びているのだ。

その魔法の帯びたマチェットを天照の心臓目掛けて投げつけた。

しかし天照はマチェットを弾き、両手を広く開き、魔法の線で魔法陣を作り出した。
その魔法陣は紫色に燃え上がり、中心から雷鳴と共に光線が幾つも飛び出した。

ラチェッタはマチェットを信じられないほど出現させ、光線にぶつけて反射させた。

そして得意のステップを踏み鳴らすと、あっという間に消え失せ、天照を組み伏せ、首元にマチェットを押し付けていた。

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