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人類戦記

第5章 戦場へ

入口からバタバタと慌ただしい音がすると、ラチェッタが入ってきた。

「大丈夫だったか?魔法使いが押し寄せたようだが。」

僕は応えた。
「うん、大丈夫だったよ。」

ラチェッタは笑顔になった。
「それなら良かった。ところでさっき見知らぬ魔法使いに、お前に『いい目を持っているな』と伝えてくれと言われたんだが・・・。」

まさかラチェッタの様な魔法使いでも天照は見抜けなかったなんて!
僕は嬉しくなって応えた。
「その人、天照だよ?」

ラチェッタは焦る風にして言った。
「なんだと?お前、あいつの移身の術式を読めたのか?」

僕は頭を掻きながら応えた。
「昔っから目がよくってね。」

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