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天照はパチパチと鳴る焚き火に近寄ると、手を暖めながら僕にリチャード･ブラウンについて説明してくれた。

「リチャード･ブラウンは魔法使いの王だってことは知っているよな？
魔法使いの世界では、強い奴が王になる。
その称号が息子や子孫に引き継がれることはない。
リチャード･ブラウンはつくづく嫌な奴で、部下に恐ろしい事してたなあ。
なんであいつがあんなに丸くなったもんだか･･･。
まあ、この話はいい。
ほかに聞きたいことはあるか？」

僕は訊いた。
「どんな技を使うんだ？」

天照は考えながら答える。
「うーん？あいつは･･･大地の魔術を使う。
基本的に土や草を操ったり、地面を縮めたり伸ばしたり･･･ってとこか？」

僕は、リチャードの魔法の説明を聞いて、なんだかラチェッタと似たような魔法を使う魔法使いなんだなあと考えていた。