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あたしのご主人様!

第2章 ご主人様とピンクローター


 その間、辛抱強くあたしの相談めいた話を聞いてくれていた。本当にただやりたいだけだったら、とうに連絡を絶たれていると思う。

 ああいう掲示板に書き込んでいたのだからそういう目的なのは確かだと思うけど、きっと変なプレイを強要されたりあたしの意志を無視して何かをしてくるような人ではない。

 けれど、まだお互いの顔も知らないような状態で、いきなり彼とそういうことをするのはかなりの抵抗があった。

 あたしは一晩悩み抜き、こう返信した。


『とりあえず、一度会ってみたいです。シュウさんの都合のいい時で構いませんので』


 今までのどのメールよりも、緊張していたと思う。


『了解』


 という短い返信と共に、日と場所の提案があった。

 驚いたことに、シュウの住んでいる場所は、あたしが住んでいる場所から車で一時間くらいのところだった。

 一時間。近くはないが、同じ県だし広い日本を思えば奇跡的なくらいに近い。

 シュウが提案した場所も、あたしの家から車で十五分くらいのところにあった。日にちは日曜日の昼間。

 あたしは覚悟を決めて、それで大丈夫という旨のメールを送ったのだ。

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