
あたしのご主人様!
第2章 ご主人様とピンクローター
やっと目的地に着いた。この責め苦から解放される。
「シュウ、約束……。早く止めてよぉ」
熱い吐息混じりにそう訴える。
けれどシュウはなかなかおもちゃの振動を止めてくれず、無言であたしの唇を親指でぬぐった。
「あ……」
唇からは、気付かないうちに唾液が零れていた。車の中で喘がされていたからだ。
自分はきっととんでもなくだらしない顔をしている。そう気付いたら急に恥ずかしくなった。
「シュウ……っ、早くっ」
催促しても無視。それどころか迫ってきたシュウは、あたしの唇に口づけてきた。
「ふぅ……っ」
驚いて、目を見開いてしまう。
ここはショッピングモールの駐車場。確かに建物からは離れた場所だから、付近よりはかなり少ないが、車の出入りだってあるし、人もちらちらといるのに。
けれど抵抗する間もなく、シュウはそのままあたしの半開きの口の中に舌を押し込み、口内をなぶってきた。
とっさに逃げようとしたが、頭を座席に押し付けられて逃げられない。
ねっとりとした舌の感触に肌が粟立つ。
「ん、ん……、ふうっ」
