
あたしのご主人様!
第2章 ご主人様とピンクローター
おもちゃで敏感になった体には、キスにすら反応してしまう。
体中がぞくぞくして、頭がぽーっとする。このまま、めちゃくちゃにしてほしくなる。こんなおもちゃやキスだけじゃなく、シュウ自身で。
「も、……やあっ」
シュウがようやく唇を離した。
息も絶え絶えにシュウの肩を押すというささやかな抵抗を試みるけれど、シュウの体はぴくりとも動かない。
「嘘つきっ……、ここに着いたら止めて、くれるって……」
「俺、止めてやるとは一言も言ってないぞ? 着くまではその強さで我慢しろって言っただけで」
「そん……なぁ」
あたしは絶望的な気持ちでシュウを見つめることしかできない。
「だからこれも有り」
ちらりと見せられたおもちゃのリモコン。シュウが何か操作するのが見えた瞬間、中の振動がさらに激しくなった。
「ああ……! ダメェ……っ!」
予想外の仕打ちに、体がガクガクと震えた。
「あ、あ……っ、やあ……っ」
唇を閉じることすらできず、ひっきりなしにあたしの唇からは嬌声が零れる。
シュウの肩を叩いて必死に腰をくねらせたけれど、体内から責められていては逃げるすべなんてなかった。
