
あたしのご主人様!
第3章 ご主人様とピンクローター 2
「今日一日はダメ。まあ、二回もイったみたいだし、しばらくは振動させずにいてやる。それならいくら感度がいい愛華でも大丈夫だろ?」
「……う」
大丈夫じゃない。全然大丈夫じゃない。
確かに中で振動させられるよりはだいぶマシかもしれないけれど、あそこに異物感があるのはなんともいえない変な感じがするし、いつスイッチをいれられるかもしれない恐怖に怯えていなきゃいけないのは、結構神経をすり減らす行為だと思う。
意地悪なシュウのこと。シュウの言う『しばらく』が経ったあと、どんな仕打ちが待っているか。
「あたし全然大丈夫じゃ……」
「行くぞ」
言いかけたあたしの言葉は華麗にスルーして、シュウがドアを開ける。
「あ、シュウっ」
あたしもドアを開け、慌てて車から降りた。
車に鍵をかけ、さっさと歩き出してしまうシュウを追おうとしたけれどできなかった。
立ち上がった時の強烈な違和感。あそこへの。
「愛華? ほら、来いよ」
車の前に立ち尽くしたまま微動だにしないあたしに、シュウは立ち止まり振り返った。
あたしは意を決し、数メートル離れたシュウに全速力でかけより、耳まで真っ赤に染めた状態で、シュウに懇願した。
「お願い……下着……替えさせて」
