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あたしのご主人様!

第3章 ご主人様とピンクローター 2


 つい大きな声で怒鳴ってしまったあたしを、シュウはしばらく笑って見ていた。

 そのあとあたし達は、パスタ屋さんで昼食を取った。どこも人がたくさん並んでいて待ちの状態だったけれど美味しかった。

 その間おもちゃのスイッチを入れられることもなく、あたしは平和な時間を過ごすことができた。


「腹も膨れたし、そろそろ行くか」

「うん」


 シュウに促され店を出る。


「何か見たいものある?」

「特に……」

「広いし、適当に見てまわるか」


 結局端から順にまわることにした。

 服屋さんや靴のお店、バッグなどを見てまわっていると、時間はすぐに経ってしまう。リオンの中はかなり広く、時間の消費が激しかった。

 中の異物感にもすっかり慣れてしまった頃。


「あっ……」


 油断していたあたしは、突然始まった振動に思わず変な声を洩らしてしまった。


「そろそろ調教の続き、しないとな」

「し、しなくていいです」


 まだ振動は弱いから、どうにか普通に会話できるし歩ける。あたしはシュウにそう抗議した。


「遠慮すんなよ」

「してな……んんっ」

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