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あたしのご主人様!

第2章 ご主人様とピンクローター


 あたしがシュウに初めて会ったのは、ほんの三ヶ月ほど前だ。

 本名は知らない。彼はシュウとしか教えてくれなかった。

 最初に彼を知ったのは、あるSM系の出会い系サイトの掲示板だった。

 あたしは前の彼と別れてからSMに興味を持った。そっちの知識なんてほとんどなかったから、ネットでいろいろ検索して調べたのだ。

 緊縛、鞭、蝋燭、オモチャ、その他いろいろ。プレイの内容や道具の使い方も。もちろん受け付けないものもあったけど、してみたいと思うものもあった。

 調べているだけで興奮したし、濡れた。SMの世界に、酷く興味が湧いた。

 だけどその反面、自分が異常なのではないかという疑問も湧いてきて、あたしは怖くなった。

 だって周りの友達で、SMプレイを彼氏としているなんて話は聞いたことがない。あたしの前の彼氏に手首を縛られた時興奮したけれど、それも軽くで、ちょっと変わったことがしてみたいという、彼の好奇心からの提案だった。

 遠距離で別れる時まで、それ以外のアブノーマルを提案されることもなかったし。きっと彼は、基本的にノーマルが好きな人だ。

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