
あたしのご主人様!
第2章 ご主人様とピンクローター
あたし自身、興味はあったけれど実際にするには抵抗があった。
単純に怖い。痛いのも苦しいのも汚いのも、あまり好きではなかったし。自分がどんなプレイが好きなのかもわからないし、どの程度の内容が好きなのかも、よくわからなかった。
だけど、ものすごく興味はあった。そういう世界に、足を踏み入れてみたかった。
そんな時だった。いつものようにSMサイトを漁っていたあたしは、そのサイト内で、ある掲示板を見つけた。Sの男性女性がMの人たちに呼びかける、いわゆる出会い系の書き込みだった。
名前、性別、年齢、自分が好きなプレイ内容と、Mの人の好み、連絡先であるメールアドレスが書かれ、一言メッセージが掲載されていた。
なるほど。この人達の中から気に入った人がいればメールを送り、お互いの了承があればご主人様と奴隷、もしくはペット、パートナーの関係になれるということか。
こんなサイトがあるのかと驚いて、あたしは目についた何人かのプロフィールを読んでみることにした。
けれどもどれも書かれているのは下品でえげつないことばかり。
