
Memory of Night2
第3章 名前
南風高校体育館は、熱気に満ちていた。
今日は男子はバスケットボール、女子はバドミントンである。
体育館の真ん中に緑色のネットを引いて、半面ずつ使用していた。
体育は基本的に二クラス合同で行われる。本当だったら女子は外でマラソンだったが、男子がバスケで軽いテストをするということで教師の人数が足りず、女子も中でバドミントンに変更になったのだ。
現在、五限目。
体育館を使用しているのは三年一、二組の生徒だ。
すでに三十分が経過し、テストは終わっていた。
余った時間は、各々が好きに練習や試合を行っている。
同じく三年二組である晃は、得点係を担当しながら、時計を気にしていた。
(宵、遅いな。午後には来るって言ってたのに……)
宵もクラスは一緒。今日テストだ。
モデルのバイトは午前中だけだと言っていたし、テストだということも伝えておいたはずなのに、まだ姿が見えない。
(面倒になってサボっちゃったのかな)
有り得ないこともなさそうだが、宵が見かけによらず意外と律儀なのも知っている。
