テキストサイズ

あなたの為に背伸びして。

第1章 冷たくされるのは嫌い。

 


雅哉は黙ったまま。




私は声を震わせて続けた。




「雅哉も、私から離れるの?」




やだ。




マキも雅哉も大好きなんだって。




吐きそうになったけど、ぬるくなった野菜ジュースを飲んで何とか押さえた。




「…ゆず」

「はい」

「次それ言ったら、デコピン。って何度言わせるの?」




あぁ…




何度目なんだっけ。




「…ごめんなさい」




卒業しなきゃ。




こんな悲観的な性格。


 

ストーリーメニュー

TOPTOPへ