
短編BL小説 いろいろ。
第2章 高校、3年生。
ガラっ.....
「っれ、誰もいねー・・」
蓮はチッと軽く舌打ちした。
朝だから職員会議でもやっているのだろうか。微妙な時間だった。
あたりを見回すと湿布と包帯はよく出るのであろう、棚の一番手前にあった。
とり出すと、慣れた手つきで開封する。
「センセーいないんじゃしゃーないな。悠也、そこ座れ」
悠也は近くのベッドに腰掛けさせられた。
蓮は無言だがテキパキと湿布を貼り、包帯を巻いていく。
「っしゃ、できた!」
完璧だった。
「ありがと、蓮。」
そう言って立ち上がろうとした時、痛みがあり自然と顔をしかめる。
蓮が肩を貸してくれた。
くらっっ
また立ちくらみがする。
とっさに蓮の腕を引っ張ってしまい、二人はそのままベットに倒れこんだ。
