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短編BL小説  いろいろ。

第2章 高校、3年生。

ガスの燃える匂いを抜けて、タンデムなのになめらかに坂をあがる。


悠也の運動神経はつながってるかわからないようなものだったが、、蓮、は普通よりかなりよさそうだ。


蓮の背中はなんだか安心できる・・・




そうこうしてるうちに、駐輪場につく。

降りなきゃ、と思うのだが悠也は運動神経がないうえに、足をかばってかなりもたもたしていた。

と。

ひょい、と悠也のカラダが宙に浮く。



あ・・・




肩に抱えられたまま、蓮は保健室にむかって歩き出す。
悠也は恥ずかしくてうつむいたのだが、耳まで赤くなっていた。


「蓮くん、いいよ、ぼく、歩ける・・」



「呼び捨てでいい。だまってろ、すぐそこだからこのまま運んでやる。」


そういわれると、悠也はもう何も言えなかった。

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