
短編BL小説 いろいろ。
第3章 僕の、カレ。
キーンコーンカーンコーン…
いつも思うのだが、よく周りから苦情こないな…と思うほどの音量で鐘の音が、響く。
ガラッ
『起立、着席…』
教師が来ると同時に日直のヤツの号令で、気だるそうに周りからあいさつが聞こえる。
朝が始まる。
出席を取られ、那月も呼ばれる。
教師と目が合うと、ほんの一瞬だがニヤッと笑った、気がした。
昨夜の出来事が軽くフラッシュバックして。
周りに気付かれないよう、那月は赤くなる顔を隠した。
他のやつらに気付かれないよう、ごく小さな声で。
またあとでな、と航太は笑った。
…end*
