
短編BL小説 いろいろ。
第4章 クリスマス
「・・・・っつっ」
伊織は頭が痛くて目が覚めた。
どこだ、ここ????
気がつくとどこかの部屋のベッドの中で寝ていた、らしい。
隣の椅子で敦也が、座ったまま寝ていた。
「あ、つや??」
「・・・・・ぁ、センパイ!目が覚めたんですね!」
敦也のトレードマークの元気な声が頭に響く。
「っ、耳痛いよ」
伊織は眉をしかめぼやく。
「それより、ここどこ??今何時????」
伊織は飲んだ後の記憶が本当になかった。
「センパイ、いきなり倒れるように寝ちゃうから、ビビりましたよー・・。」
敦也の説明によると、自分は美味しいワインやカクテルを飲みまくり、いきなり寝てしまったらしい。
仕方ないので近くのホテルをとって、運んでくれたらしかった。
今は2時、真夜中か・・・
「・・ホントすまん!この借りはそのうち返すからっ」
伊織はまだぼんやりとする意識のなかで、謝る。
