テキストサイズ

短編BL小説  いろいろ。

第1章 高校男子。



「・・あ・・・。」

奏都は思わず声に出してつぶやいた。


その人目を避けるようにして咲く桜の根元で、桜に抱かれるようにして座る人影をみる。



「・・・やぁ。きみは・・・新入生?」

その人影は奏都に語りかけた。


奏都は無言でうなずく。



ザザザ......

とまた、突風が吹く。

舞い散る桜の吹雪に、奏都は眉をひそめる。



「・・・あっっ!!」



人影は、消えていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ