
短編BL小説 いろいろ。
第4章 クリスマス
「こちらこそ、いきなり無理にさそっちゃってスンマセン」
「・・あ。センパイ起きて安心したんで、オレ、風呂入ってきますね!」
そういうと敦也は風呂場のほうに消えていった。
「・・・っ。センパイのあの目、ヤバすぎ・・・・・・」
敦也は小さくつぶやくと、風呂入って頭冷やしてこようと勢いよく風呂場に踏み込む。
ドンガラグワッシャーン・・・
敦也もかなり酔っていたらしい。コントの様に足を滑らしてしまった。
あれだけの派手な音は、さすがに気づくだろう・・。
パタパタと心配そうな足音が近づいてきて、頭上で止まった。
「・・バカ、なにやってんだよっ」
ヒトの心配ばっかしないで、自分も心配してと伊織の声が聞こえた。
「・・・・・・ゴメン・・なさい」
ホラ、と差し伸べられた手をとり、敦也はやっと起き上がれた。
・・・と思ったら、またぐらっと酔いが回る感じがして、そのまま伊織と壁にもたれかかる。
「っ、スンマセン!!」
敦也は瞬時に謝ったが、カラダがフラフラしていうことをきいてくれない。
チカラが、入らない。
ドキっ......
伊織の胸がざわめく。
