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月夜に咲く

第8章 深夜

詩織はキッチンに行きココアを入れ
ソファーに座った


今こうしてみんなと寝れる幸せ、
笑顔でいれる幸せが嬉しい。

窓に近づき夜空を見上げ願う

このままみんなと幸せでいたい。
みんなと笑っていたい。


ガタッ

音がした方に振り返った
寝室から出てきたのは篤貴だった


「ごめん、起こしちゃった?」

そう言った詩織を篤貴は抱きしめた、

「別に…ただ目が覚めただけ
 しぃは寝れないのか?」

「ふふっ、
 千夏に起こされちゃった」

思い出し笑ってしまった。

「千夏の寝相はすごいな」

いやいや、あたなも十分すごいですよと
心の中で呟いた。


ソファーに行き座る詩織の膝に
篤貴が寝転ぶ


今日は甘えたなの?と
詩織がイタズラに聞く


うっせーと篤貴が腰に抱きつき顔を隠した

たまにこうやって甘えてくる篤貴が
可愛くてつい甘やかしたくなる

篤貴の髪を撫で
頬を撫でる

すり寄る篤貴


見上げた篤貴はそっと
触れるだけのキスを詩織にした

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