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出会いの海岸

第1章 出会い

サンタ「なるほどな」
店員「それで、真由美ちゃんは、結婚したんだけど、その時にお父さんに、戻ってくるようにいったんだよね」
サンタ「なんや、同居か」
店員「違うよ。お嫁にいったんだよ」
サンタ「それやったら、昔の自分の家に帰ってくるようにいわれたってことか」
店員「そうなの。それで、そこにいま、おとうさんが住んでるんですよ」
サンタ「へえ、それが出会いの海岸のいわれか。なるほどね、いい話やないか」
その話を聞き終わると、3人組が、全部車に積んだから、早くいこうとサンタにいった。サンタは、代金を払って、中途半端なお礼も言って、車を出した。ただ、すぐ近くにあったマクドナルドが目に入ったので、そこでは、大好きなやすくておいしいハンバーガーを5個も買った。それを見た3人組は、もちろん、サンタの安っぽさをなじったが、ハンバーガーが世界一おいしいという持論は曲げるつもりがなかったようだ。それでも、3人組はちゃっかり甘いものとジュースを必要以上に頼んだ。サンタは食えへんやろといったが、そんなのを気にするような連中でもなかった。それで、またオープンカーは、出会いの海岸に戻ってきたのだ。3人組は、なんとかバーベキューの用意をしたが、サンタはそれには関心がなかったようだった。俺はいらんというようなことをいっていた。

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