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出会いの海岸

第3章 エンディング

涼子「本当、大げさだな。これはどうだ」
そういって、涼子は、サンタの両目を手で隠した。
サンタ「ああ、何すんや」
涼子「危ない、右」
サンタは、信号を、右にハンドルを切った。それと同時に、涼子が手を離したので、事故にはならなかった。
サンタ「ほんま、お前今すぐ降りろ。何しよんねん。下手したら、お前も、あの世行きだったんだぞ」
涼子「なにもなかったじゃん。前見て運転しないと危ないよ」
サンタ「アホ、お前がやったことのほうがずっと危ないやろ」
有香「それより、大丈夫なの、この道」
サンタ「なんや」
有香「道分かんなくなってない」
サンタ「大丈夫です。道路一本脇にそれたぐらいで、はぐれたりはしません」
有香「そこ左に入れば」
サンタ「大丈夫や」
有香「大丈夫って、元に戻れるじゃない」
サンタ「もう少し、大きい通りを元に戻るんや。お前らは、何もわからんな」
有香「ええ、だって、そのほうが確実でしょ」
サンタ「俺はしたいようにするんや」
有香「はいはい。でも、迷ったら、自分で責任取ってよね」
サンタ「分かってるわ。っていうか、何でお前らがそんな大きな態度とるんや。ようわからん」
その後は、涼子が一人で歌を歌っていたが、特別どうというわけではなくて、歌詞をやはりあまりしらないのか、変な替え歌のようだった。それにあわせて、サンタも歌を歌っていたが、音程は定まっていなかった。いわゆる、音痴だ。当分の間、その2人の変な歌は続いたが、そのうちやんで、車内は静かになった。空は、夕方に近づいているようになってきていた。

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