スコアワールド
第9章 Quest
「この奥に、このクエストの目的である邪悪な気配が潜んでいます。」
「邪悪な気配……それってモンスターってことだろ?」
「はい。この洞窟の中にはこちらのステータスに異常を与えるモンスターが多く存在しています。」
「毒、とか麻痺、とか………。」
「喰らってしまったら私たちが治すのでご安心を。では、行きましょうか。」
そう締めくくり、俺に先へ行くことを促す。
いつでもモンスターに対処できるように腰の刀に手を添えて洞窟の中に歩き出す。
洞窟の中は暗く、視界がおぼつかない。
それでも、歩くペースはあまり変わらず、注意深くあたりを見回しながらモンスターを警戒する。
「ッ!?」
右肩に鋭い痛み。
痛みをこらえつつも抜刀し、攻撃してきたであろうモンスターを探す。
ナハトたちは俺の実力を見るためか、離れた場所で足を止めている。
暗闇の中、いきなり右肩という場所を攻撃できたからにはそれなりの俊敏性を持っているのだろう。
さらに、モンスターに右肩を斬られたことで、武器での反撃が遅れた。
意図せずのことかもしれないが、モンスターにある程度の知能が備わっていたら……。
厄介だな、と舌打ちをする。
その音に反応してか、かすかに、羽音のようなものが聞こえた。
「ッ!そこだ!!」
刀を振り向きざまに突き出す。
その切っ先は蝙蝠の形をしたモンスターの腹を突き刺していた。
甲高い悲鳴を上げながら蝙蝠は再び宙に浮く。
体力を完全に削りきれなかったのだろう、少しもたつきながらも暗がりに消えようとする。
「邪悪な気配……それってモンスターってことだろ?」
「はい。この洞窟の中にはこちらのステータスに異常を与えるモンスターが多く存在しています。」
「毒、とか麻痺、とか………。」
「喰らってしまったら私たちが治すのでご安心を。では、行きましょうか。」
そう締めくくり、俺に先へ行くことを促す。
いつでもモンスターに対処できるように腰の刀に手を添えて洞窟の中に歩き出す。
洞窟の中は暗く、視界がおぼつかない。
それでも、歩くペースはあまり変わらず、注意深くあたりを見回しながらモンスターを警戒する。
「ッ!?」
右肩に鋭い痛み。
痛みをこらえつつも抜刀し、攻撃してきたであろうモンスターを探す。
ナハトたちは俺の実力を見るためか、離れた場所で足を止めている。
暗闇の中、いきなり右肩という場所を攻撃できたからにはそれなりの俊敏性を持っているのだろう。
さらに、モンスターに右肩を斬られたことで、武器での反撃が遅れた。
意図せずのことかもしれないが、モンスターにある程度の知能が備わっていたら……。
厄介だな、と舌打ちをする。
その音に反応してか、かすかに、羽音のようなものが聞こえた。
「ッ!そこだ!!」
刀を振り向きざまに突き出す。
その切っ先は蝙蝠の形をしたモンスターの腹を突き刺していた。
甲高い悲鳴を上げながら蝙蝠は再び宙に浮く。
体力を完全に削りきれなかったのだろう、少しもたつきながらも暗がりに消えようとする。