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テニスの王子様かもね

第3章 泊まり

ハルトはリビングのソファーに倒れていた。

ハルト:痛ぇ…

ドタドタドタドタ

ガチャッ

朔夜:
ハルトー!甘えに来た…じゃのうて治しにきたで!!

勢いよく入ってきた朔夜がセリフを間違えた。ハルトはその声の大きさに若干顔を顰めつつも、

ハルト:え…?何で甘える?

朔夜:ちゃう///癒しのルーンで治しにきたんや!

間違えた事に朔夜は照れていた。

ハルト:癒しの…ルーン?

朔夜:そや!魔法みたいやけど、魔法とはちょっとちゃうやつや。

ハルト:朔夜…何故関西弁なんだ?

朔夜:昔話になるからまたあとでな!今は治すんが先や!!


ハルト:あ、あぁ…所で朔夜、皆さんは?

朔夜:んあ?皆には先に食べて貰っとる。

ハルトはついつい呆れていた。

朔夜:何やその呆れ顔はww冷めた飯よりええやんかww治ったで、どうや?

頭の痛みはすっかり消えていた。

ハルト:ん、いい感じ。ボソッ)ありがと朔夜//

朔夜:///べべべ、別に。

ハルトは真っ赤な朔夜を見て珍しく噴いた。

ハルト:プッ!

朔夜:!?

ハルト:<弄るのも面白い…>朔夜、耳まで真っ赤だよ。

朔夜:にゃ!にゃに!?そうや!ハルト、ハルト!頭ナデテヤー☆

ハルトは珍しい朔夜の行動を楽しみつつ、頭を撫でながら歌い始めた。

ハルト:静かなこの夜に
あなたを待ってるの
あの時忘れた微笑みを取りに来て
あれから少しだけ時間が過ぎて
思い出が優しくなったね

星の降る場所で
あなたが笑ってくれることを
いつも願ってた
今遠くても
また逢えるよね
今遠くても

いつから微笑みはこんなに儚くて
一つの間違いで
壊れてしまうから
大切なものだけを光に変えて
遠い宇宙<そら>
越えてく強さで

星の降る場所へ
想いをあなたに届けたい
いつも傍にいる
その冷たさを
抱き締めるから
今遠くても

きっと会えるね

静かな夜に

静かな優しい歌声…それが屋敷内に響いた。

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