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チュン…チュン…

宿の外ですずめが鳴いている。

「んんっ…もう朝アルカ…」


神楽は昨日の情事でだるい身体を引きずり、布団から出た。


すると、トントンと障子を叩く音が聞こえ部下が呼び掛ける。

「神楽様朝食の時間ですよ起きて下さい。」


「分かったすぐ行くアルヨ。」


率直に答えると、ハンガーに掛けて有ったチャイナドレスに着替えると、鏡に座り一旦髪飾りを外し、付け直す。
そして障子を開け食卓へ向かった。


「おはようアル。」


ドアを開け、皆に挨拶する。


「神楽様おはようございます。もう少ししたら戦場に向かいますのでしっかりと朝食をご用意しました。」


朝食係の部下達が神楽をテーブルに導き、朝食を次々と運んで行く。


「白夜叉さんは？」

「白夜叉様なら早めに朝食を取られ、今は戦争に向けて刀の手入れを行っておられます。」


部下の一人がそう答えると、神楽は「そうアルカ」と言い、朝食を食べ始めた。