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私のこと知らないくせに。

第5章 再開




「あ、それについて謝罪なんだけど。」

「は?」
「え?」


見事にハモる俺たち。


「ほんとは、まぁ一応。風邪は引いたんだけど

2日、3日くらいで治って。
それ以外は、ジムに行ったりエステ行ったりしてたの」

「は?なんで?」


あー、この子はダメだ。女心をわかってない。


「えーっと。私、中学校の時に
この今みたいな見た目でいじめられてて。

それで、私頑張って吐くまで食べて太ったの。

だけど、それでまたいじめが始まるのは良かったのに
二人に迷惑かけるって考えたら、なんか嫌で。」

「そんなの、気にす…」

「それに!それにね?
私も、そろそろいじめられるのやだし。

仕返ししてやろーって思って

前私をはじめていじめた人もいると思うけど。
中学校の人も何人かいて。見返してあげるの

ね?私、最低でしょ?」


そう言って、笑顔でスラスラ話すこの子を見て。

俺は、この子を守ってあげなきゃって思った。

親にも話してるのかもしれないけど
こんな一人で抱え込んで。行動して。

どんなに辛かったのか、俺にはわからない。

でも


「ふ、はは!そんなん、最低じゃねぇよ。逆に?
俺はかっこいいと思うけど?俺は、お前の見方だしな」


春樹が俺の言いたいことをいう。

ちっ

いっつもいいとこばっかり取っていきやがる。ぶー

ま、しゃーないよね♪


「俺も俺も♪

こんな、人いじめるよーな人達より
自分の意志持って、一人で動けるさーちゃんのが

僕は、圧倒的にかっこよくみえるね♪」


俺は、二人を見守るとしましょ〜♪♪




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