私のこと知らないくせに。
第2章 助けて。
こんな格好見られたくないなぁ。
カチャッ
よし!お母さんは居ないな!!
私は、猛ダッシュで部屋まで行く。
「ふぅ…気づかれなかった。」
「なにがふぅよ。思いっきり気づいてますけど」
「え。お母さん!?」
部屋には、お母さんが待ち構えていた。
「まーた、やられたの?」
「うん。ごめんなさい
制服も、破かれちゃって…。」
「もう!制服なんてどーでもいいの!!
…怪我されてない?ほかの学校に移ろうか?」
「いい!いいの!!大丈夫!!」
いつもいつも、心配をかけてしまう。
私のために、お母さんの人生を壊したくない。
「なんかあったら
すぐいいなさいよ?約束なんだから!」
そんな、私の心配をしてくれていた
元気で優しい私の母は、突然この世をさった。