IF……餃子を食べたら?
第3章 徹さんに餃子を食べさせてみた
― 徹さんは、優しくて穏やかな笑と共に、私にキスをした。―
重なる唇の温もりに幸せを感じる。
一度離れたかと思うと、また優しく唇を塞がれる。
愛「……ん」
桐「愛実……そんな潤んだ瞳でみつめ―」
愛「足りない」
桐「え?」
愛「!!」
(え?ウソ?私、今なんて言った!?また口が勝手に!!)
愛「ち、違うんです!そ、その、徹さんの作ってくれた餃子が美味しくって。その…足りないって勝手に出てきちゃって、決して、あの、その、だから変な意味の足りないじゃなくて…」
(変なって、どんな意味よ。っていうか喋れば喋るほど墓穴掘りそうなんですけど!)
私は慌てて両手で口を塞ぎ、これ以上口が勝手に動き出すのを必死で止める。
桐「……」
(どうしよう…この沈黙。キスしている最中に足りないなんて……)
それはほんのちょっとの時間なのかもしれないけど、重くのしかかる沈黙に耐えきれず、そっと顔を上げる。
桐「愛実…」
そこには少し頬を赤らめた、優しい笑の徹さんがいた。
桐「……今日の作業はここまでとするか」
愛「えっ?幻の食材の調理いいんですか?」
桐「ああ。とりあえず餃子は完成しているし、明日本部に届ければ問題ないだろう」
そう言って徹さんは出来上がった餃子をタッパーに詰めた。
桐「愛実、メシでも食いに行くか?」
愛「はい!でも、食べに行くんじゃなくて、徹さんの料理が食べたいです」
(!!また、口が勝手に!!!)
桐「……全く。で、何が食べたいんだ?」
愛「ご飯とお味噌汁と肉じゃがが食べたいです。あ、でも徹さんが作ってくれるご飯は何でも美味しいのでたくさん食べたいです」
(…あぁっ。もう止まらない!!!)
そんな会話も楽しむ日のように徹さんは笑いかけてくれる。
桐「そうか。じゃあ食材をたくさん買って帰ろう。愛実も手伝ってくれるか?」
愛「はい!!もちろんです」
私達は黒猫を後にした。
重なる唇の温もりに幸せを感じる。
一度離れたかと思うと、また優しく唇を塞がれる。
愛「……ん」
桐「愛実……そんな潤んだ瞳でみつめ―」
愛「足りない」
桐「え?」
愛「!!」
(え?ウソ?私、今なんて言った!?また口が勝手に!!)
愛「ち、違うんです!そ、その、徹さんの作ってくれた餃子が美味しくって。その…足りないって勝手に出てきちゃって、決して、あの、その、だから変な意味の足りないじゃなくて…」
(変なって、どんな意味よ。っていうか喋れば喋るほど墓穴掘りそうなんですけど!)
私は慌てて両手で口を塞ぎ、これ以上口が勝手に動き出すのを必死で止める。
桐「……」
(どうしよう…この沈黙。キスしている最中に足りないなんて……)
それはほんのちょっとの時間なのかもしれないけど、重くのしかかる沈黙に耐えきれず、そっと顔を上げる。
桐「愛実…」
そこには少し頬を赤らめた、優しい笑の徹さんがいた。
桐「……今日の作業はここまでとするか」
愛「えっ?幻の食材の調理いいんですか?」
桐「ああ。とりあえず餃子は完成しているし、明日本部に届ければ問題ないだろう」
そう言って徹さんは出来上がった餃子をタッパーに詰めた。
桐「愛実、メシでも食いに行くか?」
愛「はい!でも、食べに行くんじゃなくて、徹さんの料理が食べたいです」
(!!また、口が勝手に!!!)
桐「……全く。で、何が食べたいんだ?」
愛「ご飯とお味噌汁と肉じゃがが食べたいです。あ、でも徹さんが作ってくれるご飯は何でも美味しいのでたくさん食べたいです」
(…あぁっ。もう止まらない!!!)
そんな会話も楽しむ日のように徹さんは笑いかけてくれる。
桐「そうか。じゃあ食材をたくさん買って帰ろう。愛実も手伝ってくれるか?」
愛「はい!!もちろんです」
私達は黒猫を後にした。