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IF……餃子を食べたら?

第3章 徹さんに餃子を食べさせてみた

カーテンの隙間からこぼれる光で目を覚ます。
隣には規則正しい呼吸音を漏らす徹さんの寝顔。

(昨日の徹さんいつもより力強かったよね…)

昨夜の事を思い出してしまう。
顔が熱くなり、徹さんの胸にそっと顔を埋める。
すると
優しく髪を撫でられた。

愛「徹さん、起きてたんですか?」
桐「いや、今起きたところだ」
愛「……ん」

暖かい唇がそっと重なる。
徹さんの指先が体のラインをなぞる。

愛「あ……て、徹さん、今日本部に行かなきゃいけないんですよね?こんな事…してたら時間なくなっちゃいますよ?」
桐「出かけるまでにはまだ時間があるだろう。それに俺は昨日の分だけじゃ、まだまだ足りないんだが…」
愛「!!!」

(徹さんの口からまだ足りないって……餃子の効き目がまだ続いてる?)

徹さんはハッとした顔をして、手で口を覆う。
頬は少し赤みを帯びている。
柔らかい微笑み、でもそれはどこか悪戯っぽい微笑みの徹さん。

桐「まだ餃子の効き目が切れてないようだな。こんな状態で本部になんか行ったら、何を口走るかわからん。愛実……この責任は取ってもらうぞ」
愛「えっ……」

少し強引に塞がれる唇。
また肌に熱が帯びる。
重なり合う指先。
甘く漏れる吐息。
徹さんの匂い、そして吐息。
徹さんから与えらる全てが
私を包み込む。

桐「たまにはお前と一日中ベッドの中で過ごすのもいいな…」

徹さんから与えらた甘い波に
私は身も心も委ねるのだった。

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