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IF……餃子を食べたら?

第4章 蓮くんに餃子を食べさせてみた

夏「愛実ちゃん、仲直りには美味しいもの食べるのが一番だよ。長官って、あれでとってもグルメで有名だから、その餃子の味は保証付き。はやく一条ちゃんのところへ行っておいで」
愛「はい!」

私は餃子を片手に蓮くんのマンションへ向かった。


来てみたものの。

(……どうしよう?絶対蓮くん機嫌悪いよね?話なんて聞いてくれないかもしれないし……)

重いため息が一つ、また一つと漏れてくる。

(とりあえず、インターフォンだけ押してみよう……)

ピンポーン

インターフォンからの応答はない。

(もう一度だけ押して、反応なかったら帰ろう。もしかしたらマンションに帰ってないのかもしれないし…)

ピンポーン

(……やっぱりいないのかな?)

ガチャ。

一「…何してんの?入れば?」
愛「あっ……うん。」

リビングに入ると、ソファーに寝そべっている蓮くんの姿が目に入る。
(明らかに不機嫌のオーラが!!!)

愛「お邪魔します……」
一「ちょっと!なんで僕ん家に来るのにお邪魔しますなの?!」
愛「あ……ごめん」

重い沈黙が続く。

(あぁ。もうどうしよう……)

一「はぁ……。で、何?どーしたの?」
愛「うん。ご飯一緒食べる約束だったでしょ?それで黒猫で志水さんから餃子もらったの。だから一緒に食べよと思って……」
一「えー。僕、今日餃子って気分じゃないんだけどー」
愛「……。そっか。じゃぁ、捨てるのももったいないし、家で食べるね」
一「えっ…?」

(今日はもうだめだ。明日また蓮くんと話をしてみよう……)

愛「……じゃ、帰るね……」
一「……愛実ちゃん、また太るよ?」
愛「えっ?」
一「だーかーらー!そんなにいっぱいの餃子、一人で食べるつもり?」
愛「そ、それは……」
一「いーよ。僕なんかお腹すいちゃった。愛実ちゃん、餃子焼いて」
愛「う…うん。この餃子ね、長官のお薦めなんだって。味は保証付きだって」
一「へぇー。長官のお薦めかぁ。愛実ちゃん、僕もうお腹ペコペコなんだけど!はやくお皿持ってきて」
愛「うん!」

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