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IF……餃子を食べたら?

第4章 蓮くんに餃子を食べさせてみた

愛「蓮くん…」
一「どーしたの?眠れない?」
愛「ううん。なんだか喉乾いちゃって。お水飲んでたら、静かだなって……それでちょっと空見てたの」
一「静かだよね。僕らの毎日とは少し違う世界みたいで……」
愛「うん…」

背中に感じる蓮くんの体温に吸い寄せられる気がした。

首筋に蓮くんの唇を感じる。

愛「んっ……」

肩に掛かるキャミソールの紐が静かに落ちる。
耳元を蓮くんの唇がくすぐる。

一「うーん。まだちょっと変な感じだけど……今日は特別……」

その時、お腹に回された蓮くんの腕に少しだけ力が込められた。

一「……愛してるよ……愛実ちゃん…」

魔法の言葉で体から力が抜ける。
そんな私を蓮くんが受け止めてくれる。
耳に…、首筋に……丁寧なキスが落とされる。
私は
蓮くんに全てを委ねる。

静かな部屋に聞こえるのは、
重なり合う吐息と、軋むベッドの音。

そして

甘い熱が灯された私達を
朝を迎えた暖かな光がそっと包み込んだ。

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