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IF……餃子を食べたら?

第1章 晴樹に餃子を食べさせてみた

薬の効能に耐えている晴樹を見るのが辛くて、私も苦しくなる。

夏「じゃぁ、そろそろ始めちゃおーかな?」
志「……」
夏「まずは……氏名は?」
志「……」
夏「じゃぁ、父親の名前は?」
志「……」
夏「うーん。じゃぁ、次のミッションの内容は?」
志「……」
夏「上出来だね。じゃぁ、この質問はどうかな?」
志「……」
夏「恋人の名前は?」
志「河合愛…ぐっ!」
愛「!!!」
志「……」

クスクスと笑う夏目さんが更に質問を続ける。

夏「ローマを拠点とするテロリストの名前は?」
志「……」
夏「次の休暇、愛実ちゃんとどこへ行く予定?」
志「箱根か、どっか近場……っつ……」
夏「ふふ。どうも愛実ちゃんの事となるとまだまだ弱いねぇ」
志「……」

晴樹の表情が歪むのがわかった。

愛「夏目さん、もうやめてあげて下さい。こんなの…いくらなんでも晴樹が可哀想…」
夏「ん?ごめんね。お遊びはもうおしまいだから」
愛「お遊びって……」

いたたまれなくなって、晴樹に駆け寄ろうとする。
でも……
新堂さんによって、あっさり制されてしまう。

新「ステラ隊員の報告や面談は義務付けされている。河合もそれは知ってるな?」
愛「はい…」
新「しかし、志水は……報告すらいい加減なのだから、当然の報いだ。そもそもお前がついていながら、何故管理が出来ない?お前の方が後輩だとはいえ、彼女であるならばもっとしっかりさせるのが、お前の努めだと思わないか?」
愛「…すみません」
志「……」
新「志水も……長びかせたくなければさっさと質問に答えろ」
志「……うっす」

こうして晴樹の面談が始まった。

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