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IF……餃子を食べたら?

第1章 晴樹に餃子を食べさせてみた

―二時間後―

新「では……最後の質問だ。志水、お前は長官の後を継ぐ気はあるのか?」
志「ないっす」
新「……。そうか。理由は?」
志「出世とか……そういうの興味ないし、上に立って引っ張ってくとか、そーいうタイプじゃないと思ってますから。ただ……」
新「ただ…、どうした?」
志「ステラを引っ張れる男にはなれないと思ってますけど、ステラを背負える男にはなりたいと思ってます」

新堂さんを真っ直ぐ見据えた晴樹の言葉には
何ひとつ迷いのない事が伝わってくる。

新「……」
夏「あらら。志水、キメてくれるねぇ……俺、ちょっと感動しちゃったよ…」
志「……」
夏「ねぇ、新堂、なんか言ってあげる言葉ないの?」
新「……。志水、面談は以上だ」
夏「ちょっと新堂、違う違う!もっと掛けてあげる言葉があるでしょう?」
新「……。あ…志水の考えはきちんと私から長官に伝えておく。今日はお疲れだったな」
夏「新堂クーン。新堂もさ、餃子食べた方がいいんじゃない?」
新「な、何を言ってるんですか!?」
夏「あれ?新堂、ひょっとして食べるの怖いの?」
新「何を言うかと思えば…。これでも、私はチームリーダーですよ」
夏「だよね?俺はまだまだイケるけど♪」
新「……。あなたって人は、本当に馬鹿馬鹿しい……」

そう言うと、新堂さんは餃子をひとつ口へ運んだ。

夏「そう来なくっちゃ♪」

パクッ

夏目さんがまたひとつ餃子を口に運ぶ。

夏「俺、新堂とは色んな話したいと思ってたんだよね~、可愛い教え子の成長も見てみたいし」
新「奇遇ですね。私もあなたとは色々話たいと思ってたところですよ」

パクッ

(この2人……もしかしてお互いの潰し合い始めてる?)

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