
ちび恋
第1章 幼馴染
『悠、おきて。』
低く、甘い声が聞こえる。
でもこの、心地よさ‥どこかで‥
あたし、知ってる??
おそるおそる目を開く。
すると
『あ、起きた。
久しぶりに悠に会いたくて2年の教室回って探したんだよ。』
キラキラと眩しい笑顔に周りの女子はバタバタと倒れていく。
真美もすでに私の視界から消えている。(すでに倒れている)
「す、すみません、どなたですか‥」
こんなイケメン知り合いにいない。
180はあるだろう長身に、すらっと長い足。
だれ?知らない!知らない!!
軽くパニックを起こす私をみて
クスッと笑うと
『忘れちゃった?奏多だよ、俺。』
「え、ぇえぇえぇえええぇえええぇえぇええ!!」
『うるっせーよ悠‥なんでそんな驚いてんの』
迷惑そうに歪める顔もパーフェクト。
もはや芸術。
